Ergebnis gesprochen von "桂 文我" in Alle Kategorien

言葉遊びや日本語のユーモア、話の運び方、そして声に出して心地いいテンポ。これらが全部含まれている落語を子ども向けにアレンジした絵本の第２弾。

約15年間、大阪玉造さんくすホールで、毎月開催されている「猫間川寄席」での、四代目桂文我の口演を収録した落語集。

約三百五十年前、江戸で活躍した東京の噺家のパイオニア・鹿野武左衛門が創作したネタで、現在では演じる者が少ない珍品です。しかし、後世に伝える値打ちは十分あると思います。

近年では、三代目桂春團治の流麗な高座が光っていました。東京落語では「反魂香」という演題となり、八代目三笑亭可楽の名演が有名で、歌手のフランク永井も大好きだったそうです。

お伊勢参りのネタとして有名な上方落語の「東の旅」は、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」に、よく似た場面が出てきます。十返舎一九は、当時の噺家と親交があっただけに、アイデアの交換をしていたのかも

「天狗山」という別題を付け、東京落語に直された速記はありますが、定着はしなかったようです。上方落語特有の阿呆らしさが濃厚だけに、当時の東京の噺家が諦めたのかも知れません。

幕末から明治初期までの上方落語界の大家・初代桂文枝が長編の大作に仕上げて大好評を博しましたが、借金の質草に取られ、どうしても聴きたい贔屓筋が請け出したという、曰く因縁付きのネタなのです。

将に「落語の中の怪異談」であり、昔なら、このようなことがあったかも知れないと思えるようなネタです。「いろや花嫁」「脛齧り」という別題もあり、東京落語に移植され、「団子坂奇談」の演題で上演するようになりました。

江戸の商いの基盤を築いたのは、伊勢や松坂の商人でした。殊に三井の繁盛は大したもので、大坂の鴻池と並ぶ豪商の三井家は、講談や落語のネタになる逸話が数多くあります。

以前、「この落語に登場する青菜は、どのような植物か？」ということを、噺家にアンケートを取った学生が居ました。夏の野菜で青い菜であれば、何でもいいのです。

将に、落語の中の落語と言えましょう。このネタを映画・芝居で表現しても、少しも面白くない。年末の市井の風情や、夫婦の情が濃厚に表現されている逸品で、噺家の腕前が如実にわかるネタと言えます。

世間では、知らない間に犯罪に巻き込まれている場合もあります。それは昔も今も変わらないようで、前世からの因縁と諦めなければならないのかも知れません。

幇間（たいこもち）が主人公になる落語も数多くありますが、何方かと言うと、災難に遭うネタの方が多いかも知れません。

肉食が許されていなかった時代も、猪は別物だったようで、昔の浮世絵にも、猪を売っている絵を目にすることがあります。猪を「山くじら」と呼び、牡丹鍋を楽しみながら、寒い冬に耐えていたのでしょう。

子どもが活躍する落語も数多くありますが、その中でもナンバーワンの腕白な子どもが登場。見ていて楽しい落語だけに、人気の高いネタです。

東京落語では「宿屋の富」という演題に変更し、寄席や落語会でも頻繁に上演されています。世の中、どこに運が転がっているかわからないことを痛感するネタでしょう。

熨斗は「のし」と読み、お祝いを持って行く時に使う袋に付いている物と言えば、おわかりでしょう。

丁稚奉公は、悪い制度ではなかったでしょう。大人に揉まれながら、商いのコツを身に付けるのですから、効率良く育って行くでしょう。

演題は大層ですが、コント仕立ての爆笑落語です。三代目三遊亭圓馬の速記が残っていますが、東京落語の名人・六代目三遊亭圓生が時折演じる程度でした。

飛行機やロケットで雲の上へ行けるようになった昨今、このようなネタが存在していること自体、ナンセンスであり、驚異的かも知れません。